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100のQ&A 回答実例集
男着物の生地についてQ&A回答集

男着物の生地をご紹介しています。

男着物には、どんな生地があるのでしょうか?

A. 男性の着物に使われる生地は、正絹の紬とお召が代表的です。

正絹は、生地全体に絹の高級な輝きが感じられ、地紋がある紋お召と地紋がない無地お召があります。一般的にお召はよそ行きの高級な生地として着物や羽織に使われます。
お召は生糸を使用しますので、生地全体にムラのない均一な生地が出来上がり、ごく近くで見ると細かな文様が感じられます。
紬は、紬糸を織り込みますので、生地の所々に節がある独特の風合いに感じられます。
紬は生地の織り方により、その特徴がそれぞれありますので、略礼装に向くものから、普段使いにふさわしいものまで用途は広くあります。

お召と紬の違いの詳細は解説は、こちらにございます。

お召しと紬の違い

正絹以外の素材では、木綿や麻、ウール、化繊などがあります。その他、黒紋付袴に使われる羽二重という礼装用の生地もあります。

紬やお召でも、縞や格子など細かい柄物もありますが、男性用の着物の多くは色無地か無地感覚のものになります。
正絹素材は、ある程度の価格がしますが、正絹の風合いを再現した化学繊維も出ていますので予算に応じて、素材を使い分けることができます。また用途によってふさわしい素材が異なりますのでこれらを分かりやすいように表にしてみました。

■素材の種類と名称・用途
生地の種類 素材区分 用途
羽二重(黒紋付・色紋付) 正絹 礼装
お召し 正絹 おしゃれ着〜略礼装
正絹 普段着〜略礼装
化繊(紬風) 正絹以外 普段着〜略正装
木綿 正絹以外 普段着
ウール 正絹以外 普段着〜外出着
ちりめん(無地、江戸小紋) 正絹 外出着〜略礼装
化繊(羽二重風) 正絹以外 略礼装〜礼装
麻(小千谷縮) 正絹以外 夏の普段着〜外出着

■織物と染物の区別

生地の種類素材区分   用途
羽二重(黒紋付・色紋付) 正絹 染物(後染め)
お召し 正絹 織物(先染め)
正絹 織物(先染め)
ちりめん
(無地、江戸小紋染め)
正絹 染物(後染め)

※木綿、ウール、化繊などは、一般的に先織(先染め)です。
木綿は、白生地から染めも可能ですから、後染めも一部あります。

■各素材にふさわしい着用場所

装いシーン 普段着 外出着 社交着 略礼装 礼装
木綿 ○ ※1    
ウール ○ ※2    
シルクウール
紬(無地感覚)
紬(柄物)  
お召(無地)   △ ※3
お召(柄物)   ○ ※4  
羽二重(黒紋付)       ○ ※5

注)上記の項目別の装いは、現代の男着物の生地の用途に対して、一般的な区分をしたものです。
実際には、同じウールでも様々な生地風があるように、生地によっても異なりますし、着る人の好みや主観的な要素が加わりますので、およその目安としてお考え下さいませ。

※1、木綿の着物は、普段着に最適ですから、近所への買物、散策などでも着ていくことが出来ます。外出には、ウールの羽織なども合わせることも多いので、◎よりも○印にしてあります。

※2、ウールの着物は、普段着で部屋着としても最適ですが、最近人気のあるウールは、やや光沢があり、外出着としても最適です。そのため、◎よりも○印にしてあります。

※3、お召の色無地は、略礼装として人気のある高級素材ですが、あまり光沢がない風合いのものは気軽な普段着感覚で着ていく方もおられます。そのため、△印にしてあります。

※4、お召には、細かい柄物もあります。社交の場のおしゃれ着として最適ですが、日常的によそ行きの装いを好む方は、気軽な外出にもお召しは着られるような柄もありますので、○印にしてあります。

※5、黒紋付の羽織は、紬やお召しなどの色無地の着物に組み合わせ、色物の半衿と羽織紐を合わせると、黒紋付袴の装いでは格式が高くなりすぎる時に、パーティなどでも着られますので○印です。


着物初心者の方には、文字だけの区分ではわかりにくいかも知れませんので、当店の作成例をご覧下さい。生地と装い場所の関係性についておわかりになると思います。

男着物135名作成例

着る方の目的により、さまざまな和装スタイルがあることをご理解いただけたでしょうか。色彩のコーディネートも場所によって異なりますので、どうぞご相談下さいませ。


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