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4) ロングサイズの振袖って

これなら安心!180cmの方も着用できる振袖の作り方

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市内近郊にお住まいのO様との振袖体験記です。

お嬢様の訪問着のときからお世話になっているO様は、次女の成人式を1年前に迎えて、当店に引き続きご依頼されたのでした。

(O様)
「ところで、うちの娘は、もう身長がどんどん大きくなっていって、170cmあるんですよ。
たぶん既製品の振袖では合わないような気がしますが、どうなんでしょうね〜?」

(店主)
「お母様も確か、大きくいらっしゃるから、お嬢様も大きくなられましたね。 その身長からすると、身長もそうですが、裄も一尺八寸近くあるでしょうから、 ロングサイズの振袖も出ていますが、柄が限られますから、別誂えして、 染め直したほうがいいかも知れませんね。」

そのようにご案内してから、O様親子と振袖の別誂え染めの計画を進めていくことにしました。

O様に最初にお好みを最初にお伺いすると、イメージとしては大正ロマンのような雰囲気を持つけど、あまり地味になりすぎないものとの意向でした。大正ロマンとは一時期はやった暗いイメージの色合いを連想しますが、振袖らしいイメージをしているようでした。
そこで、柄合わせの日がやってきました。

私が、ご案内したのはお誂え染めという大きなカタログです。
それには、たくさんの振袖の柄があって、京都で本格的な受注できるカタログでした。さらに、お好みに合うように、着物の地色見本をいくつも用意いたしました。
O様親子は、とっても楽しみにしていたようで、親子でその見本を何度も眺めては、雑談しながら着物選びをしはじめたのでした。

京染めカタログというのは、京都の友禅工場が発行している染め見本です。
白生地から、染め出すとそのカタログ通りに染め上がってくるので、巾の広い生地を使うと、特別に大きい方でも、裄も身丈もぴったりできるので、このような場合は快適なのです。
しばらくすると、O様親子は、これなら私も着れそうだよと言って、1枚の柄が選ばれました。
そこには、現代風の雰囲気もあり、なおかつ新鮮なデザインのすっきりした柄が見えました。

(店主)
「地色は変えられますから大丈夫ですよ。イメージにあわせて小切れ見本を持ってきていますので、それであわせてみましょう。」

といってから、O様はいくつかの布を鏡で見ながら、色探しをはじめました。

(O様)
「これがいいんじゃない?」
「ああそうね〜、いいかもね!」

お客様の進めで、これまで迷っていた色選びにようやく終止符が打たれようとしました。

これまでの、お付き合いのなかでお母様はとても、着物を見る目が養っておりましたので、カタログでもイメージが創造することができ、安心して振袖の染めを依頼することができたのでした。

当店が染め出した白生地は、巾が一尺五分というものです。
男性でも使うその要尺の白生地は、浜ちりめんで長身の方の振袖には最適なものです。

やがて、染めに35日、仕立に30日をもって、ようやく振袖が完成したのでした。

長身のお嬢様には、デザインの雰囲気がとてもよく似合い、心配していた寸法も、誂え染めで最適な着物が出来上がりました。

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